2006年07月17日
第8回 資産維持投資法3 分散と時間
前回、インフレに対抗するためにはリスクの高い資産に投資すれば良い、というところまでお話しました。でも、リスクの高い資産に投資すると危ないんじゃないの?と思われた方もいることでしょう。
実際、リスクの高い資産に投資することは、結構危ないことです。前回のグラフをみても、例えば株式などは結構乱高下していました。リスクの高さを軽減する策を考えなければいけません。
価格変動リスクに対抗する策 その1 分散
実は前回のグラフも、既に分散が効いています。債券も商品も不動産も株式も、全て世界各国に分散投資した場合の結果だからです。各国のそれぞれの資産の価格推移は、実はもっと激しいのです。世界各国に分散投資することによって、価格変動は穏やかになりました。
同じ理屈で、世界の債券、商品、不動産、株式に分散投資すれば、価格変動はさらに穏やかになります。そのグラフが、前回の図2にある"株債商不"のグラフです。各資産のグラフに比べて、推移が穏やかになっているのがわかると思います。
価格変動リスクに対抗する策 その2 時間
価格変動リスクに対抗するもうひとつの策が、時間です。価格変動リスクが高くても、長期間であれば、段々と平均リターンに沿った動きになっていきます。幸いなことに、老後用資産というのは、貯め始めから実際に使用するまで、かなり時間的な余裕があります。ある程度の価格変動で収まるものであれば、穏やかにするのに十分な時間です。
また、購入時期も毎年毎年に分散されるため、高い時に買ってしまうこともあれば安い時に買えることもあります。結果的に、平均すれば普通の価格で買えることになります。
このように、分散と時間を使えば、リスク資産という名のじゃじゃ馬を飼いならすことができます。そしてこのじゃじゃ馬は、インフレよりも速く走ってくれるのです。結果、インフレによる資産の目減りから守ってくれることになります。
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