2003年02月01日

スクリーニングのすすめ

はじめに

現在、株式市場に公開されている企業は約4000社。 毎日ひとつの企業を調べても、10年以上掛かってしまう計算です。 私のようなサラリーマン個人投資家の場合、 平日に時間を割くのはほとんど不可能で、 休日1日を割いて週に1社調べているような状況。 年間にして調べられる企業はたったの50社です。 実に上場企業の1%…、わずかに1%しか調べられないのです。 このような状態で闇雲に企業を選択し調べても、 時間を浪費してしまうだけです。 そんな私達の強い味方が、「スクリーニング」なのです。

スクリーニングとは

スクリーニングとは、データ群の中から特定の条件に合うものだけを 検索して抽出することを言います。 例えば、上場企業の中から売上高利益率が10%以上の企業のみを検索する、 といった具合です。スクリーニングを活用することによって、 自分が望む条件の企業を簡単に探し出すことができるのです。

コンピュータ時代の到来

スクリーニングをするとしても、そもそもデータ群がなければ意味がありません。 株式投資で言えば、会社四季報などがデータ群に当たるでしょうか。 コンピュータが普及していないひと昔前でしたら、 紙の会社四季報をペラペラとめくって自分の望む条件を満たした企業を探して… といった非常に涙ぐましい努力が必要でした。 ですが、コンピュータが普及した今、そんな努力は必要無くなりました。 そう、会社四季報CD-ROM版など、デジタルな企業データの登場です。 (でも会社四季報を一枚一枚、眺めるのも味があって良いものです。 暇があれば是非一度挑戦してみてください。)

コンピュータに掛かると、検索などあっという間です。 会社四季報CD-ROM版はかなり多くの項目を検索項目として使用できますので、 複雑な条件のスクリーニングもお手の物。 価格もそれほど高くないですし、投資家にとって非常に重宝する道具です。

スクリーニングしてみよう

私が良くスクリーニングに使う条件は、以下のものです。

  • ROA10%以上

  • 株主資本比率50%以上

  • 売上高営業利益率10%以上

  • PER20倍以下
  • 長期投資に適する企業は優良企業ですから、 自分なりに優良企業の定義を考えてスクリーニングしてみれば良いでしょう。 コンピュータに掛かればスクリーニングはあっという間です。 いろいろな条件で何度でもスクリーニングし直すことができますので、 気に入った結果が出るまで試してみましょう。

    ベンジャミン・グレアムが提唱する、 純流動資産の2/3以下で買える企業への機械的投資も、 スクリーニングを活用すれば簡単に行うことができますよ。

    スクリーニングの欠点

    便利なスクリーニングにも欠点があります。 それは、10%以上と定義したら、例え9.99%でも不一致と解釈してしまう点です。 デジタルは融通が利かないのです。この欠点を補うには、 予め多少ゆるい条件にしておいて、目視確認するようにするほかありません。 もしくは多少の犠牲は仕方なしと、きっぱりと諦めるかです。

    最後に

    予めスクリーニングによって自分の条件に合う企業に的を絞ってから 企業調査をすることで、大切な時間を節約することができます。 そして、より重要だと思われる企業の調査に 多くの時間を割くこともできるようになります。 より良い投資を行うために、みなさんもスクリーニングを 活用されてみてはいかがでしょうか。 パソコンは苦手だから…と避けるには勿体無いほど便利ですよ。 宝の山からダイヤモンドを探し出すのと、 ガラクタの山からダイヤモンドを探し出すのとを比べれば、 どちらが簡単かは明白ですから。

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