2001年08月23日

まぐクリック(4784)

まぐまぐ&まぐクリックデータ(2001年7月)

インターネット利用者 4700万人
インターネット利用者(パソコン) 3700万人
インターネット利用者(携帯) 2400万人

※これは2000年末時点データ

パソコン用メルマガ(まぐまぐ)登録 2500万アドレス 68.0%
携帯用メルマガ(ミニまぐ)登録 250万アドレス 10.0%
ウィークリーまぐまぐ購読者数 330万アドレス
1ヶ月の総発行部数(パソコン用) 1億7千万部
1ヶ月の総発行部数(携帯用) 1千2百万部
メールマガジン受け取り数(パソコン用) 6通/1アドレス(月)
売上(2000/12期)
ウィークリーまぐまぐ 6億円 1.4円/1通
その他メルマガ 6億円 0.38円/1通
携帯メルマガ 1千万円  
合計 12億円  
指標

(株価 32,5000円計算)

経営指標
ROA 3.1%
ROE 3.3%
ROI 6.1%
売上粗利益率 74.6%
売上営業利益率 20.8%
売上利益率 10.2%
固定棚卸粗利益率 840.4%
固定棚卸営業利益率 233.9%
固定棚卸利益率 114.7%
売上/人 9446万
営業/人 1962万
利益/人 962万
財務指標
株主資本比率 94.7%
有利子比率 0.0%
流動比率 1,837.4%
当座比率 1,832.7%
固定比率 2.6%
固定長期適合比率 2.6%
総資本回転率 0.31回
固定資産回転率 12.4回
受取勘定回転率 5.66回
棚卸資産回転率 122.8回
株価指標
PER 41.6倍
PSR 4.23倍
PBR 1.38倍
WCR 1.42倍
PCFR 41.3倍
PER×PBR 57.5倍
配当利回り 0.0%
時価総額 52億円
現金 30億円

まぐまぐ&まぐクリックの5年後の姿予想、、、

インターネット利用者 8000万人
インターネット利用者(パソコン) 7000万人
インターネット利用者(携帯) 5000万人
パソコン用メルマガ(まぐまぐ)登録 5000万アドレス 71.0%
携帯用メルマガ(ミニまぐ)登録 2500万アドレス 50.0%
ウィークリーまぐまぐ購読者数 600万アドレス
1ヶ月の総発行部数(パソコン用) 3億部
1ヶ月の総発行部数(携帯用) 1億2千万部
メールマガジン受け取り数(パソコン用) 6通/1アドレス(月)
売上(2005/12期予想)
ウィークリーまぐまぐ 12億円 1.4円/1通
その他メルマガ 12億円 0.35円/1通
携帯メルマガ 4億円 0.3円/1通
その他 1億円  
合計 29億円 利益3億円
指標

(株価 32,5000円計算)

経営指標
ROA 5.9%
ROE 6.1%
財務指標
株主資本比率 95.9%
有利子比率 0.0%
総資本回転率 0.57回
株価指標
PER 17.3倍
PSR 1.79倍
PBR 1.06倍
PER×PBR 18.3倍
配当利回り 0.0%
時価総額 52億円

何故、まぐクリック!?

 まぐクリックは、まぐまぐなどで発行されているメールマガジンに広告を提供するのがお仕事です。以前、まぐまぐは他のメールマガジン広告代理店のまぐまぐ上での営業を許していたため、まぐまぐの発行部数増加とまぐクリックの広告枠増は完全にはリンクしませんでしたが、これを契約を結んだメールマガジン広告代理店のみ許可するように変更しましたので、まぐまぐの発行部数増とまぐクリックの広告枠増とがかなりリンクすることになりました。

 まぐまぐはインターネット上のNo.1メールマガジン発行サイトです。現在、インターネット利用者の約70%にあたる人がまぐまぐを利用しています(かたや人数ベース、かたやE-Mailアドレスベースで求めたので正確にはもっとパーセントは落ちますが、、、)。シェアは大体

まぐまぐ 60%
メルマ 30%
その他 10%

という感じになっています。インターネットでは、一度できた人の流れを変えることは非常に難しいです。ですからポータルサイトではYahooに人が集まり、そしてメールマガジンではまぐまぐに人が集まります。つまり、まぐまぐ(まぐクリック)はバフェットが理想としていた
 「街で唯一の、規制されていない有料の橋」
に近い企業だとも言えるのです。

 また、「メールマガジン」という、市場自体を創りだしたのはまぐまぐです。無料で便利なサービスを、、、という姿勢は個人的に大好きです。若さゆえに、常識や体面にとらわれないサービスを提供できるのも魅力的です。

収益面

 現在、1ヶ月の発行部数が4千万部しかないウィークリーまぐまぐへの広告収入が全売上の50%を占めています。これは、発行部数の多いメールマガジンは、重複しない多くの人に一度に広告を流せるので利用価値が高いためです。

 携帯メールマガジンは立ち上がったばかりなのでまだまだ規模は小さいですが、メールを使うことができる携帯が主流の時代ですから、かなりの高成長が期待できます。

 まぐクリックの特筆すべき点は、非常に少ない固定資産です。固定棚卸資産利益率は 100%を超えてしまうほどです。これは、事業拡張の際に非常に少ない設備投資で済むことを意味します。

 成長企業にしてはROE、ROAが低いですが、これはネットバブルの時に運悪く!?多くの資金が集まり過ぎたためです。前期の売上高が12億しかない企業に30億もの現金は不要です。現時点で20億を株主に返してしまっても滞りなく業務を続けられるでしょう。そうすると、ROE、ROAはすぐに倍増します。だた、今の時期に折角集めた現金を株主に返してしまうのはちょっともったいない。インターネット企業はM&Aが活発であり、ネットバブルが弾けたおかげで良いサービスを運営しているが資金繰りがつかないで困ってきる企業があるのです。そういう企業、しかも自社の業務に関係あるメール関連の企業を上手に買収、子会社してゆけば、高い成長性をお金で買えることになるでしょう。

財務面

 株主資本比率、流動比率、固定比率、、、どれをとっても満点をつけても良いくらい、財務内容はすばらしいです。豊富な、というより多すぎる現金も持っており、不安定な企業が多いネット業界においてはめずらしく倒産する可能性の極めて低い企業です。

課題

 まぐクリックが現在直面している課題は、メールマガジンの総発行数の増加とネットバブル崩壊による広告の減少が重なったことにより、広告が配信されないメールマガジンが増えてしまったことです。これは発行者からの不満の種になっています。

 また、メールマガジン広告の有効性について疑問を持たれています。この点は、コスト対効果をしっかり検証して、顧客に示す必要があります。ダイレクトメールは最低でも切手代の80円が掛かりますが、メールマガジン広告は1通1円程度です。つまり、メール広告の効果はダイレクトメールの 1/80でも充分なわけですよね。このあたりのコスト対効果をしっかりと顧客に説明して、メールマガジン広告のパイを自ら育てる努力をしていく必要があるでしょう。

その他

 5年後の予想には考慮していませんが、楽しみなものとしてオプトインメールが挙げられます。結構いろんなところが始めていますのでどこまで収益を伸ばせるかわかりませんが、オプトインメールは広告価値が非常に高く、広告も取りやすい(らしい)です。ウィークリーまぐまぐを上手に活用して人を集めることができれば、収益源が増えるかもしれません。

 最近、漸く「うらないまぐ」で自分でメールマガジンを発行するようになりましたが、ウィークリーまぐまぐのような100万部以上のメールマガジンを自分で多く育ててゆくことも課題になってくると思います。ウィークリーまぐまぐが1 通あたり1.4円、その他メールマガジンが1通あたり0.35円ほどだということからもわかる通り、100万部規模のメールマガジンの広告価値は高いのです。 5年後までに100万部規模のメールマガジンを数誌育てることができれば、それはそのまま売上高数億円のサプライズにつながるでしょう。

 HTMLメールって知っていますか?マイクロソフトのメーラーOutlook Express の標準設定がHTML形式のメールになっていて、よくコミュニティで叩かれていたりしているのですが、、、。HTMLメールでは、ただ単にテキストだけのメールでは無く、文字に色をつけたり、文字の大きさを変えたり、レイアウトを決められたり、、、要するに、WEBページのようなものをメールで送ることができるのです。メールはもともと単純にテキストだけを送る仕組みでしたので、 UNIXなどの古いメーラではHTMLメールを読むことができません。これがコミュニティで叩かれる原因だったのですが、少しずつHTMLメール容認といった雰囲気になってきたような気がします。そうするとまぐクリックにとって何が良いと思いますか?メールマガジン広告が嫌われる原因の一つに、味気ない、あまり目立たない広告になってしまうというところがあると思うのです。これが、HTMLメールが当たり前になって、メールマガジンもみんなHTML形式で発行されることになれば、自然と広告もHTML形式を使えることになるのです。これだけでメールマガジン広告の価値はかなり高まるでしょう。単価が高くなれば、当然ながら収益性も高まりますので業績予想のサプライズにもつながります。

結論

 以前は30万円で買い、と思っていたのですが、大きく投資判断を引き下げることにしました、、、(--。5年後のまぐクリックの姿と株価325000円時点での指標をみてみると、極々普通の水準であることがわかります。つまり、株価30万円では極々平凡なリターンしか得られそうにないわけです。市場平均を越える大きなリターンを得るためには、年率複利10%ほどなら株価20万円、年率複利15%ほどなら株価15万円で買い、だと思います。

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