2002年04月21日

日本エアーテック(6291)

会社概要

 空気清浄装置の専業メーカー。電子工業分野におけるクリーンルーム、バイオロジかリー分野におけるバイオクリーンルームの設計・製造・販売を行っています。

 前期に米国子会社を清算。米国進出に失敗しています。当面は国内に特化する方針です。

企業データ(2001年12月期決算)

キャッシュフロー推移
単位[百万円] 99決 00決 01決
営業収入 6,224 8,305 10,479
税引前営業CF 313 1,128 2,035
営業CF -66 708 1,290
設備投資 45 276 100
オーナー利益 -111 432 1,190
修正税引前営業CF 823 1,585 1,528
修正営業CF 439 1,165 783
修正オーナー利益 394 889 683
投資CF ? -440 391
事業CF -66 268 1,681
指標

(株価 629円計算)

収益性
営業収入/人 ?万
OE/人 ?万
営業収入OE率 6.5%
総資産OE率 6.4%
株主資本OE率 10.8%
固定棚卸資産OE率 19.7%
売上原価率 71.5%
売上高総利益率 28.5%
売上高広告宣伝費率 0.0%
売上高販売促進費率 0.0%
売上高販管費率 13.7%
売上高営業利益率 14.8%
売上高経常利益率 15.4%
売上高税引前利益率 15.6%
売上高純利益率 9.1%
総資産棚卸資産率 9.7%
総資産売掛金率 34.6%
総資産買掛金率 22.4%
効率性
総資産回転期間 12.2ヶ月
売上債権回転期間 4.2ヶ月
棚卸資産回転期間 1.2ヶ月
固定資産回転期間 2.8ヶ月
安全性
自己資本比率 59.1%
有利子負債比率 15.9%
固定比率 38.5%
固定長期適合率 35.9%
流動比率 211.1%
当座比率 184.6%
成長性
営業収入成長率 26.2%
OE成長率 -23.2%
割安度
PCFR 6.7倍
POER 7.7倍
PFCFR 3.1倍
PER 6.1倍
PSR 0.56倍
PBR 0.84倍
WCR 1.4倍
純当座資産倍率 1.9倍
PER×PBR 5.2倍
配当利回り 2.2%
配当性向 13.7%
時価総額 52億円

※OE=オーナー利益=営業CF-設備投資
※CF、OEには修正値を使用しています。

業界シェア

 クリーンルーム業界の規模自体不明なため業界シェアも不明。

 同業他社にはテクノ菱和があります。

ブランド

 名前が知られている→×
 名前からそのものがイメージできる→×
 名前から良いイメージが連想される→×

 業界自体がマイナーなこともあり、ブランド自体確立できるかどうか不明。当然同社にブランド力は存在しないでしょう。

収益性

 売上高営業利益率が約15%と、平均的な会社よりも収益性は高いです。ただし、半導体市況に大きく左右される傾向があり、前期はちょうどピーク。平均すると12%程度でしょうか。

効率性

 総資産回転期間は12.2ヶ月と標準的な水準。回転率よりも利益率で利益を得る構造になっています。

安全性

 固定資産が少なく済んでいることもあり、非常にバランスの良い財務内容となっています。倒産の心配はありません。

成長性

 前期がピークだったこともあり、短期的には大幅な減速が見込まれています。今2002年は売上10~15%減、利益20~30%減は避けられないでしょう。

 半導体市況に非常に敏感に反応するため、ピーク、ボトムを比較して成長性を求めてみると、今までは大体売上にして5%、利益にして15~20%成長してきています。

 中国、東南アジアへの設備移転により、今後日本国内での半導体設備投資が減る心配がありますが、替わりにバイオ関連の設備投資が穴埋めしてくれるのではないかと思います。

 平均すれば、しばらくの間は売上5%、利益10%程度で成長するのではないでしょうか。

企業価値

 割引キャッシュフローモデルで現在企業価値を算出します。

・前提
キャッシュフロー 500百万円
将来CF組入期間 10年間
成長率 5年間10%、以後-1%
還元率 2%
現在資産 3,872百万円
時価総額 5,283百万円

将来CF 企業価値 時価総額比
6,491百万円 10,363百万円 1.96倍

 株価629円計算で企業価値は時価総額比1.96倍。企業価値に基づく理論株価は1232円ということになります。安全余裕度は49%。

結論

 半導体市況に非常に大きく依存してしまいますが、半導体は今期、もしくはずれこんでも来期がボトムですから、3年我慢できるようでしたら損する確率は少ないと思います。

 同社は半導体関連企業ですが、半導体を製造している企業と比べて非常に設備投資が少なくて済むのが強みです。そのため、山と谷を足し合わせて平均すると比較的高いオーナー利益を上げていることがわかります。

 今の水準の株価で投資しても構わないのですが、今期の目先の利益は悪いですから、年末まで待ったほうが安く買い叩けるかもしれません。あと10~20年間は、半導体関連が落ち続けるということはあり得ませんので、今から下がるたびにコツコツ買い増すのがもっとも安全な投資方法だと思います。

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