2003年01月12日
ビービーネット(2318)
会社概要
「菓子・パン繁盛ネット」というサイトを中心に、中小の菓子店・パン店に特化してインターネットを通じて原材料を卸す企業です。
経営データ
| 単位[百万円] | 01.7 | 02.7 |
|---|---|---|
| 営業収入 | 101 | 749 |
| 税引前営業CF | -281 | 6 |
| 営業CF | -281 | 6 |
| 事業投資 | 84 | 40 |
| オーナー利益 | -365 | -34 |
| 修正税引前営業CF | -281 | 24 |
| 修正営業CF | -169 | 14 |
| 修正オーナー利益 | -253 | -26 |
指標
| 収益性 | ||
|---|---|---|
| 01.7 | 02.7 | |
| 営業収入オーナー利益率 | -250.1% | -3.4% |
| 総資産オーナー利益率 | -81.0% | -1.8% |
| 株主資本オーナー利益率 | -118.6% | -2.4% |
| 固定棚卸資産オーナー利益率 | -283.8% | -4.1% |
| 売上高総利益率 | 29.6% | 55.1% |
| 売上高営業利益率 | -167.5% | 15.7% |
| 売上高経常利益率 | -168.0% | 15.0% |
| 売上高税引前利益率 | -191.1% | 14.3% |
| 売上高純利益率 | -191.1% | 14.1% |
| 効率性 | ||
|---|---|---|
| 01.7 | 02.7 | |
| 総資産回転期間 | 37.1ヶ月 | 23.3ヶ月 |
| 売上債権回転期間 | 8.1ヶ月 | 4.4ヶ月 |
| 棚卸資産回転期間 | 0.4ヶ月 | 0.1ヶ月 |
| 固定資産回転期間 | 10.2ヶ月 | 10.1ヶ月 |
| 健全性 | ||
|---|---|---|
| 01.7 | 02.7 | |
| 株主資本比率 | 68.3% | 72.4% |
| 有利子負債比率 | 24.9% | 28.2% |
| 固定比率 | 40.4% | 59.6% |
| 流動比率 | 253.9% | 251.1% |
| 当座比率 | 250.6% | 249.8% |
| 成長性(1年単純平均) | |
|---|---|
| 売上高成長率 | 564.1% |
| 割安性(株価88,200円) | |
|---|---|
| PCFR | 74.3倍 |
| POER | ▲倍 |
| PER | 7.9倍 |
| PSR | 1.12倍 |
| PBR | 1.02倍 |
| WCR | 2.5倍 |
| PER×PBR | 8.0倍 |
| 配当利回り | 0% |
| 配当性向 | 0% |
| 純流動資産 | 4.2億円 |
| 時価総額 | 10.7億円 |
事業内容
ビービーネットは、「菓子・パン繁盛ネット」というサイトを中心に、中小の菓子店・パン店に特化してインターネットを通じて原材料を卸す企業です。同社の事業内容別売上高は以下の通りです。
| 事業種別 | 売上高[百万円] |
|---|---|
| 商品売上 | 273 |
| システム売上 | 613 |
| 会費収入等 | 71 |
商品売上
「菓子・パン繁盛ネット」を通じて中小の菓子店・パン店へ小麦粉、砂糖等の原材料の販売を行っています。問屋への価格影響力の小さい中小のお店をメインターゲットに据え、インターネットを活用し、日本独特の多段問屋構成による高い中間マージンを省いて原材料を提供しようというのが同社の戦略です。
2002年10月末時点で会員数は2419社。菓子・パンの原材料シェアは現在4000億円ほどであり、いずれはその7%程度、280億円の取り扱いを目標に据えています。
システム売上
現在一番売上高が多い事業が実はシステム売上です。「菓子・パン繁盛ネット」の構築ノウハウを元に、各業種に特化したサイトのシステム構築をアライアンス企業に対して行います。
今までに「らーめん・中華繁盛ネット」「居酒屋繁盛ネット」等、直接商品を販売するフロントサービスのサイトを17業種、店舗設計・施工等、バックサービスのサイトを9種類、それぞれ構築しています。
同社はフロントサービスとして300業種、バックサービスとして150サービスあると考え、各業種に対して中小専門店を支援できるような体制の構築を目指しています。なお、アライアンス企業に対しては原則として10%ほどの出資を行っています。
会費収入等
菓子店・パン店向けに経営・業界情報の提供サービスを行っています。会費は月1万円で、2002年7月末時点で112社が会員になっています。
リスク
競合参入リスク
同社が提供している商品は、問屋経由と比べて劇的に安いわけではないようです。そもそも同社の売上規模は、卸としてはとても小さい部類です。ですから共同購入で安く仕入れるにしても、まだまだ価格交渉力は弱いはずです。同社の中小企業、特定業種に特化したネット卸業という着眼点は非常に良いと思いますが、現在の規模であれば簡単にその上を行くサイトを構築されてしまう可能性があります。同業の大手既存卸、もしくはメーカーによる直接参入があった場合、商品売上事業は大ダメージを受ける可能性があります。このリスクを払拭するためには、シェアを取って価格交渉力を高めるほかありません。
ビジネスモデルの欠陥
同社のビジネスモデルの中心を初めは商品売上かと勘違いしていましたが、実際にはシステム売上、つまり「○○繁盛ネット」というサイトの構築サービスが一番の稼ぎ頭です。卸というよりはシステム構築屋さんとみたほうが現状は正確です。
システム売上の中にサイト運営受託等、長期的に続くものも含まれているようなのでその比率次第ですが、構築時の一回限りの収入と継続的な収入の比率はどう考えても一回限りの収入のほうが高いでしょう。そうすると、300業種、150サービス、あわせて450のサイトを構築し終わったらこの事業からの収入はほぼゼロになるのではないかと思います。現在26/450で命は残すところ424。あと何年で燃え尽きてしまうのでしょうか。
サイトのシステム構築は同業他社が非常に多く、この事業が上手くいけばいくほど他社に真似される可能性は高くなります。さらにIT業界はそのスピードが早いのが特徴です。一回限りの売上が同社の売上の半分以上を占め、いずれその道が尽きることを考えると、同社のビジネスモデルには問題が山積しています。何故システム構築ではなくフランチャイズというモデルを考えなかったのでしょうか。アライアンス企業に対して約10%出資しているだけではその穴埋めあわせとしては手抜かりであり、不十分です。
市場
規模
同社が直接運営している「菓子・パン繁盛ネット」が取り扱っている菓子店・パン店向け原材料の市場規模は約4000億円。システム構築は、300業種、150サービス、あわせて450ほどを同社は見込んでいます。
成長性
原材料卸に関しては、同社がターゲットにしている中小菓子・パン店が苦戦を強いられていることからマイナス成長であると推測されます。システム構築に関しては不明です。
シェア
原材料卸は約0.07%。システム構築は不明です。
成長性
同社は中期計画として2005年7月期に売上高100億円を目標にしています。今期の第一四半期決算は好調な滑り出しであり、当面は順調に業績を拡大していくものと思います。ただし、これはシステム売上に牽引されてのものであり、長期的に安定成長をしているわけではありません。すべては商品売上をどれだけ伸ばせるかに掛かっており、長期的な成長性は現時点では不透明です。
株主への姿勢
配当性向
配当性向0%。
自社株買い
実施していません。
ストックオプション
権利行使価格205,000円で合わせて1380株のストックオプションがあります。
IR
- 事業内容
- 決算資料
- 会社説明ビデオ
ウェブサイトに以上のものがありました。
評価
| 業界 |
卸>小麦粉、砂糖等 IT>サイト構築 |
|---|---|
| 市場シェア | 0.07%(卸) |
| ブランド | ☆☆☆☆☆ |
| 収益性 | ★★★★☆ |
| 効率性 | ☆☆☆☆☆ |
| 健全性 | ★★★★☆ |
| 成長性 | ★★★☆☆ |
| 永続性 | ★☆☆☆☆ |
| 安定性 | ★☆☆☆☆ |
企業価値
オーナー利益がマイナスのため、算出できませんでした。