2003年03月09日

シモジマ(7482)

経営理念

包装用品販売とこれに関連する事業を通じて快適な社会作りに貢献する。

経営目標

ROE10%以上の維持。

経営陣

下島淳延社長は60歳前後で、2代目or3代目のぼんぼん社長です。その他にも下島家から2人取締役に就任していて、どうやら世襲制を取っている模様です。その他の取締役は社員から昇進していますので、取締役はすべてシモジマ純血で固めているようです。

事業内容

紙袋、包装紙・紙器、ポリ袋、紐・リボンなどの包装用品および店舗用装飾品、販売促進用品、文具事務用品などの商店用品の卸売、直営店による小売を行っています。

商品別売上高
科目 売上高[百万円] 構成比[%]
紙袋 5,077 14.0
包装紙・紙器 3,502 9.6
ポリ袋 9,868 27.1
粘着テープ 2,284 6.3
紐・リボン 1,523 4.2
その他の包装資材 3,155 8.7
店舗用品 10,650 29.3
その他 307 0.8

直営店は現在22店舗展開。包装の専門店だけあって、品揃えはかなり良さそうです。

直営店のほかに、「パッケージプラザ」というフランチャイズ店を全国に265店舗(2002/10末)展開しています。

フランチャイズ内容
加盟金、保証金 無し
契約期間 10年
その他 当社が開発販売する製品及びその関連商品の買取り販売、あるいは当社が推薦した仕入先より商品を仕入する義務を負う。
フランチャイズ店舗数

店舗数 純増
1998 203 +24
1999 224 +21
2000 235 +14
2001 247 +12
2002 256 +9
2003半 260 +4

加盟金、保証金無しというのはフランチャイズにしては珍しいです。

その他、通信販売やネット販売(楽天市場に出店)、「POP工房」というSOHOビジネスユーザをターゲットにしたサービスも行っています。

子会社には食品包材を主力に扱っている「浅草紙工」、ハワイに実験的に出店している「HEIKO」があります。

収益構造分析

収入路は主に4つあります。直営店による小売、FC店への卸売、その他への卸売、通販による小売、卸売です。

決算資料からは大雑把に直営と卸売の比率しかわからず、その比率は直営35%:卸売65%です。

商品の粗利率は大体33%程度。2000年度の35%から段々悪化していて、これが2001年度、2002年度の増収減益の要因となっています。 100円ショップでも扱っている商品がありますので、粗利率の低下は今後もしばらくは避けられないのではないかと思います。

財務分析

借金ゼロ。当座比率も200%を越えて問題はありません。倒産の可能性はほぼゼロです。

気になった点は「再評価に係る繰延税金資産」として23億円が投資その他資産に計上されている点だけでしょうか。

土地の再評価で32億円という評価損に相当するものを出したようなのですが、これの繰延税金分を計上したのでしょう。将来も黒字で利益を出し続ける可能性が高いですから某銀行とは違って机上の空論で終わることは無いとは思いますが、額が大きいだけに一応注意が必要です。

外部環境


市場規模

わかりませんでした。

市場の成長性

わかりませんでした。

競合

包装の専門店がほかにあるのかは知りませんが、扱っている商品は文具店、雑貨店とかなり被ると思います。また、100円ショップも包装関係商品を扱っていますので、価格の面ではかなり厳しくなるのではないでしょうか。

成長性

直営店はお世辞にも全国展開とは言いがたく、まだまだ出店する余地はあると思います。ただ、フランチャイズのほうはスピードの鈍化が鮮明に見て取れます。今後こちらからの収入増はあまり見込めなくなりそうです。

新規出店に際しては土地ごと買う場合もあり、出店時コストはかなり高いです。ただ、それを吸収できるだけのキャッシュフローも持ち合わせていますし、今まで堅実にキャッシュフロー内で投資を行ってきているようですので、財務面で成長性の足を引っ張るということは考えなくても大丈夫なようです。

株主への姿勢


配当性向

約20%。

自社株買い

1999年に28.7万株を消却しています。また、2003年3月~6月末に30万株を購入予定です。継続的に自社株買いを行っているようです。

ストックオプション

ありません。

IR
  • 事業内容
  • 決算資料

ウェブサイトに以上のものがありました。有価証券報告書で「当社のホームページのIR活動は高い評価をいただいており…」と言ってる割には粗末な情報公開です。店舗紹介は充実していて良いのですが、もうちょっと決算資料の充実をお願いしたいところです。

経営データ(2002年3月期決算時)

単位[百万円] 98.03 99.03 00.03 01.03 02.03
営業収入 28,233 32,862 34,145 35,246 36,466
税引前営業CF 3,531 3,524 3,356 3,515 4,427
営業CF 2,029 1,899 1,424 1,752 2,440
事業投資 188 2,050 1,073 815 463
 (うち新規投資) 0 350 694 0 0
 (うち維持投資) 0 1,700 379 815 463
オーナー利益 1,841 199 1,045 937 1,977
修正税引前営業CF 3,531 2,902 4,222 3,916 3,947
修正営業CF 2,119 1,741 2,533 2,350 2,368
修正オーナー利益 1,931 41 2,154 1,535 1,905

指標(2002年3月期決算時)


収益性

単位[%] 98.03 99.03 00.03 01.03 02.03
営業収入営業CF利益率 7.5 5.3 7.4 6.7 6.5
総資産営業CF利益率 9.4 7.5 10.2 9.0 9.8
株主資本営業CF利益率 12.5 9.6 12.6 10.8 12.3
固定棚卸資産営業CF利益率 12.8 9.8 13.5 12.0 14.7
営業収入オーナー利益率 6.8 0.1 6.3 4.4 5.2
総資産オーナー利益率 8.5 0.2 8.6 5.9 7.9
株主資本オーナー利益率 11.4 0.2 10.7 7.0 9.9
固定棚卸資産オーナー利益率 11.7 0.2 11.5 7.9 11.9
単位[%] 98.03 99.03 00.03 01.03 02.03
売上高総利益率 33.3 33.6 35.4 34.7 33.8
売上高営業利益率 8.3 9.9 11.8 10.5 9.9
売上高経常利益率 8.6 10.2 12.0 11.0 10.2
売上高税引前利益率 8.7 10.6 11.9 11.0 10.1
売上高純利益率 4.4 5.3 6.5 6.1 5.3
効率性
単位[ヶ月] 98.03 99.03 00.03 01.03 02.03
総資産回転期間 9.6 8.5 8.8 8.9 7.9
売上債権回転期間 1.5 1.3 1.3 1.4 1.3
棚卸資産回転期間 1.3 1.2 1.2 1.2 1.1
固定資産回転期間 5.7 5.3 5.4 5.4 4.1
健全性(2002年9月期決算時)
単位[%] 98.03 99.03 00.03 01.03 02.03 02.09
株主資本比率 75.0 78.2 80.9 83.8 79.8 83.9
有利子負債比率 4.6 0.2 2.5 0.0 2.9 0.0
固定比率 78.6 80.5 75.9 72.9 65.4 62.7
流動比率 165.4 170.2 202.0 240.3 267.3 321.7
当座比率 108.9 107.5 128.1 153.7 186.9 210.2
成長性(4年単純平均)
営業収入成長率 6.8%
営業CF成長率 5.3%
営業利益成長率 8.8%
割安性(株価990円)
PCFR 8.3倍
POER 10.3倍
PER 10.1倍
PSR 0.5倍
PBR 1.0倍
WCR 2.9倍
PER×PBR 10.0倍
配当利回り 2.5%
配当性向 25.6%
純流動資産 74億円
時価総額 196億円

※営業キャッシュフロー、オーナー利益には修正値を使用しています。

評価

市場シェア
ブランド ☆☆☆☆☆
収益性 ★★★☆☆
効率性 ★★★★☆
健全性 ★★★★☆
成長性 ★★☆☆☆
安定性 ★★★☆☆
永続性 ★★★☆☆

企業価値

キャッシュフロー 1500百万円
成長率予測 5年間5%、以降-1%
還元率 1%
純流動資産 67億円

5年 10年 15年 <20年> 25年 30年
将来CF[億円] 84 170 248 318 382 439
企業価値[億円] 151 237 314 385 448 506
時価総額比[倍] 0.77 1.21 1.60 1.96 2.29 2.58
理論株価[円] 762 1,195 1,587 1,942 2,263 2,553

コメント

退職給付金の積立不足が287百万円あり、今期から3年に分けて費用処理します。そのため今後3年に渡って毎期1億円の足枷になります。

それとやっぱり粗利率の低下は気になります。ダイソーには時々行くのですが、シモジマの商品群とバッティングするものがちらほらとありますので、100円と対峙しなくてはならないとなると、今後も価格面では苦戦しそうです。

あとはフランチャイズ加盟店の減速傾向が鮮明に出てしまっているのもフランチャイズ大好き人間としては残念でした。

しかし、土地の評価損って恐ろしいですね。貸借対照表上では前々期100億円だったものが前期には50億円になっていましたから。減損処理はしなくても構いませんが、せめて時価との比較を出してもらえたらと思います。

投資判断

事業内容も別段悪くないですし、小売にしては営業利益率も高いほうです。価格も悪くはない水準だと思います。でも、先々の展望が明るいというわけでもないですし、最近このくらいの水準で投資をして思うように結果が出ていませんので、私はもうちょっと我慢したいと思います。

コメント

コメントする

コメントする
(HTMLタグは使用できません)
ブラウザに投稿者情報を登録しますか?(Cookieを使用します。次回書き込み時に便利です。)
  •  
  •