2003年09月15日

夢真(2362)

事業内容


事業別売上高(2002年9月期決算)

単位[百万円] 施工図作図事業 業務請負事業 全社
売上高 595 2913 -
営業利益 230 700 -236
施工図作図事業

建物の施工図の作図を請け負い、主に海外(ベトナム、フィリピン、中国)で作業を行って出来上がった施工図を納品します。海外比率は約90%。ベトナムには100%子会社を持っています。これら人件費の安い海外で作業を行うことにより非常に高い利益率につながっています。

残念ながら、この事業の売上は近年ずっと横ばいです。

業務請負事業

建設現場でのリアルタイムな施工図作図業務、および施工管理業務を行います。施工管理業務とは、工程管理、安全管理、記録管理といった管理業務を指します。

近年の同社の急成長は、建設業界のリストラにより業務請負、わかりやすく言えば派遣の需要が増したためです。(業務請負と派遣の違いは基本的には指揮系統が派遣元にあるのか、派遣先にあるのかだけです)

業績

単位[百万円] 01.09 02.09
営業収入 3,012 3,532
税引前営業CF 629 607
営業CF 624 303
事業投資 9 6
 (うち新規投資) 0 0
 (うち維持投資) 9 6
FCF 615 297
修正値 0 0
修正税引前営業CF 629 607
修正営業CF 315 304
修正FCF 306 298

指標


収益性

単位[%] 01.09 02.09
営業収入営業CF利益率 10.4 8.6
総資産営業CF利益率 11.1 10.9
株主資本営業CF利益率 22.2 18.3
固定棚卸資産営業CF利益率 111.1 79.2
営業収入FCF利益率 10.1 8.4
総資産FCF利益率 10.7 10.7
株主資本FCF利益率 21.5 17.9
固定棚卸資産FCF利益率 108.0 77.7

単位[%] 01.09 02.09
売上高総利益率 40.0 38.4
売上高営業利益率 20.6 19.7
売上高経常利益率 20.3 18.1
売上高税引前利益率 17.6 16.7
売上高純利益率 9.0 9.3
効率性
単位[ヶ月] 01.09 02.09
総資産回転期間 11.3 9.5
売上債権回転期間 2.3 1.9
棚卸資産回転期間 0.0 0.0
固定資産回転期間 1.1 1.3
健全性
単位[%] 01.09 02.09
株主資本比率 49.9 59.4
有利子負債比率 63.0 32.7
固定比率 20.0 23.1
流動比率 210.8 291.6
当座比率 210.8 291.6
成長性(4年単純平均)
売上高成長率 11.6%
経常利益成長率 36.1%
割安性(株価300円)
PCFR 18.4倍
PFCFR 18.8倍
PER 17.2倍
PSR 1.59倍
PBR 3.37倍
PER×PBR 57.9倍
配当利回り 1.9%
配当性向 29.3%
純流動資産 12.8億円
時価総額 55.9億円

※営業CF、FCFには修正値を使用しています。

評価

収益性 ★★★☆☆
効率性 ★★★☆☆
健全性 ★★★★★
成長性 ★★☆☆☆
安定性 ★★★☆☆

企業価値

FCF 300百万円
成長率予測 5年間10%、以降-1%
還元率 1%
純流動資産 12.8億円


5年 [10年]
将来FCF[百万円] 1,952 4,117
企業価値[百万円] 3,227 5,392
時価総額比[倍] 0.58 0.96
理論株価[円] 173 289

投資判断


模範的な優良小型企業、価格は妥当な水準

要は建設業に特化した人材派遣業です。小さい企業が生き残るにはどうすれば良いかを実践している企業です。中小企業が生き残るためには、何でも良いから特化するのがまずは基本です。

それはまあ良いとして、調べるまでこの企業は第二のエプコではないかと結構ドキドキして調べていました。徹底的なコストダウンによる施工図作図中心の成長を思い浮かべていたのです。施工図作図を海外で行なおうなんて、普通の会社では思い浮かばないわけです。例え思い浮かんでも、中小企業では実行にまではまず至らないでしょう。

ところがふたを開けてみると、施工図作図は既に頭打ちをしているようで、売上シェアが大きいのも、成長しているのも人材派遣のほうのみ…。業績をみるかぎりではこちらも好調なようですが、参入しやすそうな点は否めないと思います。

成長性はどうなんでしょう。正直良くわかりません。時代の流れはアウトソーシングに向かっているので特化型アウトソーシングを営むのは悪くはないと思いますが、どこまで伸びる余地があるのかは良くわかりません。

過去の失敗

広島、福岡からの撤退、手広く人材派遣業を営もうと起こした会社2つの清算と、いくつかの失敗を犯しているのは少々気になるところです。この失敗で、特損により当期純利益が2度ほど赤字に転落しています。また何か失敗するかもしれませんね。

また、過去にJASDAQ上場を計画していたのですが取りやめた経緯があります。でも、何故か今回はヘラクレスへの上場となっています。主幹事も変わっているようで、関東圏の企業にしては関西の証券会社が主幹事、関西の証券市場に上場と、変な組み合わせです。

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