2003年10月25日

クリムゾン(2776)

事業内容

カジュアル衣料の企画・卸小売・ライセンス事業(商標権・意匠権の管理)を行っている企業です。

扱っているブランドは以下の通り(コメントはいずれもクリムゾンのウェブサイトに書かれていたものをそのまま抜粋しました)。

取扱ブランド

・PIKO

ハワイのローカルサーフブランド。カジュアルウェア・生活雑貨を中心に展開。中高校生への人気浸透は抜群。

・Town & Country

ハワイの老舗インターナショナルサーフブランドであり、世界の3大ブランドのひとつ。メンズ・レディース・キッズウェアを展開。

・Soljah

ハワイ発、横ノリ系ブランド。衣料・雑貨メーカーに当社がライセンス供与。

・Flying Scotsman

羽を広げたダックのワンポイント刺繍が特徴。

・modern amusement

1991年にカリフォルニアで生まれた、シンプル&ベーシックでfine qualityなきれいめカジュアル。

事業別売上高(2003年1月期決算)
卸売事業 13,096
小売事業 2,612
ライセンス事業 1,071
卸売事業ブランド別売上高

2002年 2003年
Piko 9,279 7,078
T&C 236 5,593
その他 1,096 425
卸売事業

ブランドの使用許諾(マスターライセンス)を獲得し、主にTシャツおよびトレーナーを海外で委託生産し、量販店、専門店に卸売するのが主力です。

小売事業

卸売の売れ残り物を処分するためのアウトレット店、およびアンテナショップとしての小売店を展開。 2003年5月末時点で計34店舗展開。

ライセンス事業

保有しているブランドについて、衣料以外へ使用したい企業に対してサブライセンスを供与しています。

業績

単位[百万円] 02.01 03.01
営業収入 13,537 15,985
税引前営業CF 2,225 839
営業CF 1,894 447
事業投資 7 334
 (うち新規投資) 3 320
 (うち維持投資) 4 14
FCF 1,890 433
修正値 -800 800
修正税引前営業CF 1,425 1,639
修正営業CF 713 820
修正FCF 709 806

指標


収益性

単位[%] 02.01 03.01
営業収入営業CF利益率 5.3 5.1
総資産営業CF利益率 9.3 9.4
株主資本営業CF利益率 44.1 35.2
固定棚卸資産営業CF利益率 42.1 34.7
営業収入FCF利益率 5.2 5.0
総資産FCF利益率 9.2 9.2
株主資本FCF利益率 43.9 34.6
固定棚卸資産FCF利益率 41.9 34.1
単位[%] 02.01 03.01
売上高総利益率 39.9 45.5
売上高営業利益率 5.5 7.6
売上高経常利益率 5.8 7.7
売上高税引前利益率 5.0 7.5
売上高純利益率 2.5 3.8
効率性
単位[ヶ月] 02.01 03.01
総資産回転期間 6.8 6.6
売上債権回転期間 2.8 3.0
棚卸資産回転期間 0.7 0.8
固定資産回転期間 0.8 1.0
健全性
単位[%] 02.01 03.01
株主資本比率 21.0 26.6
有利子負債比率 85.4 38.4
固定比率 57.3 55.8
流動比率 132.4 131.2
当座比率 117.4 112.5
成長性(4年単純平均)
売上高成長率 28.0%
経常利益成長率 48.2%
割安性(株価292,000円)
PCFR 8.8倍
PFCFR 9.0倍
PER 11.2倍
PSR 0.43倍
PBR 3.10倍
PER×PBR 34.7倍
配当利回り 0.4%
配当性向 4.4%
純流動資産 10.3億円
時価総額 72.2億円

※営業CF、FCFには修正値を使用しています。

評価

収益性 ★★★☆☆
効率性 ★★★★☆
健全性 ★★☆☆☆
成長性 ★★★☆☆
安定性 ★★☆☆☆

企業価値

FCF 800百万円
成長率予測 10年間0%
還元率 2%
純流動資産 10.3億円

5年 [10年]
将来FCF[百万円] 3,771 7,186
企業価値[百万円] 4,800 8,215
時価総額比[倍] 0.67 1.14
理論株価[円] 194,205 332,392

投資判断


流行に大きく左右されるビジネスモデル、大幅に割安な時のみ投資を

ファッションには疎い私ですが、それでもPikoとT&Cは、着ている人を見かけたことが何度かあります。漠然と、あぁ、ブームなんだなぁと当時思ったのを覚えています。

その後の推移はというと、案の定、ブームで膨らんだ風船はしぼむもので、 Pikoは売上減。それをT&Cの売上増でカバーしている状態。 Pikoブランドがどのレベルで定着するのか良く分かりませんが、若者向けブランドというのがとても引っかかります。 PikoもT&Cも、将来のキャッシュフローを保証してくれるレベルのブランドではない、というのが個人的な感覚です。

そうであれば、世界中から入れ替わり立ち代りブランドを導入して、それを日本国内で立ち上げていくという作業が必要になります。 T&Cの立ち上がりの早さをみると、同社のプロモーションは上手なのかもしれませんが、それでも確実性に乏しいのも事実。いくつかのブランドの使用許諾を買ったようですが、成長性を大雑把に勘定することすらできないので、私には長期投資向きとは思えません。

また、近年の売上高広告販促費率の上昇傾向は、みていてあまり気持ちの良いものではありません。これだけ売上高が急上昇しているのに、それを上回る広告費を投じているのは、経営陣のコスト意識の低さを連想させます。

Pikoに関してはアジア全域での使用許諾を握っているのは楽しみな材料のひとつです。中国企業にライセンス供与、もしくは自社で中国展開を図るのも良いでしょう。

また、来期SPA形態(製造小売業)への参入を表明しています。これが上手く回転すれば、利益率は今よりも上昇するでしょう。

業績の波が粗くなりやすいビジネスモデルであることだけは確かなので、成長性ゼロで計算しても充分に割安であると思える時のみ、投資するのが良いのではないかと思います。今の株価は安めではありますが、大幅に割安とは言えません。

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