2010年02月07日
2010年01月18日
JALでドタバタやるのも良いけれど
相場ジャンキー的バリュー投資家にとって一番困るのは、買いたいものが無くなった時。2005年から2006年にかけて、日本株で買いたいものが無くなった時はとても困った。
バリュー投資家なので、買ってよいものがないのはわかってるが、そうは言っても相場ジャンキーでもあるので、ただ現金で寝かせるなんてことができるわけがない。結局、あの頃は外国株に逃げ込んだような気がする。
で、今は買ってよいものがあるので別に困ることはないのだけど、未来の相場ジャンキー的バリュー投資家が株高で困った時のために、相場ジャンキー的バリュー投資家のための処方箋をひとつ。
かのグレアム・ニューマンでも行っていたことだけど、最低取引裁定取引は、資金が余ってしまって困ってる時の、相場ジャンキー的バリュー投資家にとってはまことに良い避難所である。暴落の嵐から身を守ることもできるし、何もしてないことの不安からも身を守ることもできるし、相場ジャンキーの心も満たすことができるし、バリュー投資がしっくりくる人には大抵、裁定取引もしっくりくるはずなので、性格的な相性も良い。
バリュー投資的に買うものがないということは相場が高いということなので、もうひとつ、空売りするという処方箋もあるのだけど、これは僕には合わなかった。こんなどうしようもない会社がなんでこんな高値を維持してるんだろうと思って空売りすると、さらに踏みあげられたり、逆日歩なんぞを食らって、異様に腹が立ってくる(笑)。安すぎるのにちっとも上がる気配がない時も腹立たしいが、高すぎるのにちっとも下がらない時ほど、バリュー投資家にとって腹立たしいものはない。
ちなみに、相場ジャンキー的バリュー投資家でもある僕は、JALが60円台になった2度の機会とも、半丁バクチをしてみたくてうずうずしたけど、1度目は年末で実家に帰る準備をしてたので、2度目は何でだったかな?、とにかく何もせずに静観してた。
1度目は、賭けなかったことを後悔した(67円→92円)。2度目は、賭けなかったことを神様に感謝した(67円→7円<笑>)。
急がば回れではないけど、宝くじ的成功ではなく、必然的成功を手にしたいのであれば、やはり自分の本分を真っ当にまっとうするのが一番だと思った。バリュー投資がしっくりくる人の本分は、何かしら裏づけのある投資である。
2010年01月16日
希少性とリターン
希少性が高いものは、(それを欲しがる人が2人以上いること前提で)価値(≒価格)が高くなる。これをバリュー投資に当てはめると、投資機会が少ないものほど希少性が高く、また期間リターンが高くなるのではないかと思う。期間リターンが高くなる理由は、希少性が高いものは人気が高いことが多く、長期間、割安なまま放置される危険性が少ないためである。
バリュー投資にはいくつか種類があるけど、とりあえず代表的なものを4つほどリストアップする。
1)収益が右肩上がりなのに収益にたいして価格が安い
2)収益は横ばいだけど、収益にたいして価格が安い
3)資産にたいして価格が安い
4)配当にたいして価格が安い
この中で一番希少性の高いものはどれか?と考えると、1)収益が右肩上がりなのに収益にたいして価格が安い、だろうと思う。
2)と3)は、不況時には良くみかけるし、現在でも数多く存在する。4)はどの水準で計測するか次第だけど、デフレ国ニッポンで配当利回り10%以上とか、無茶な水準を掲げない限り、そこそこは存在する。だけど、1)は、現在では既に絶滅危惧種に指定されるほどである。
投資家にたいするわかりやすさ、アピール度、夢見がち度(笑)で考えても、1>4≧2=3ではないかと思う。4)は実際には2)、3)にほぼ内包されるので、
2')収益は横ばいだけど、収益にたいして価格が安い、かつ配当も多い
3')資産にたいして価格が安い、かつ配当も多い
と新しい定義を追加すると、希少性の順番は1>2'=3'>2=3ということになるのだろうと思う。多分…。
少なくとも、個人的な経験則からは、株式市場が大暴落したときにまっさきに探すべきは1)だと思っている。
2010年01月10日
2010年01月09日
インフレと成長率とPERと
妥当な株式益回り1=長期国債利回り-成長率+5%(国債に対して投資家が我慢料年5%を求める場合)
妥当な株式益回り2=インフレ率-成長率+7%(投資家が実質年7%リターンを求める場合)
・過去のアメリカに当てはめてみる
妥当な株式益回り1=5%-2.5%+5%=7.5%(PER13.3倍)
妥当な株式益回り2=3%-2.5%+7%=7.5%(PER13.3倍)
・現在の日本に当てはめてみる
妥当な株式益回り1=1.5%-0%+5%=6.5%(PER15.4倍)
妥当な株式益回り2=0%-0%+7%=7.0%(PER14.3倍)
・現在の中国に当てはめてみる
妥当な株式益回り1=5%-5%+5%=5.0%(PER20倍)
妥当な株式益回り2=3%-5%+7%=5.0%(PER20倍)
・現在のベトナムに当てはめてみる
妥当な株式益回り1=12%-7%+5%=10%(PER10倍)
妥当な株式益回り2=10%-7%+7%=10%(PER10倍)
まあ、大体こんな感じかなぁ?
だいぶ値上がりしちゃってやる気の減退が著しいけど、ベトナムみたいなインフレ率の高い国のPERをどうみたらいいかなというのの参考指標を適当に考えてみた。
先進国は面倒くさいので基準PER15倍(結構安いはPER7.5倍でめっちゃ安いはPER5倍)で大体良くて、ベトナムみたいなインフレ新興国は面倒くさいので基準PER10倍(結構安いはPER5倍でめっちゃ安いはPER3.5倍)で大体良いのだろうと思う。※大型株の基準
投資家ってのは10年で実質リターン2倍(実質年7%)くらい欲しがる生き物らしい、からその都度チコチコ逆算しても良いんだけど。
ちなみに僕は年率15%は最低線だよね、と思ってる強欲投資家…。
・これまでの投資家レベル定義
月利0.5%=年利6.2%=3流投資家
月利1%=年利12.7%=2流投資家
月利2%=年利26.8%=1流投資家
月利3%=年利42.6%=超1流投資家
・こんなんでも良いかも
実質年利7%=3流投資家
実質年利14%=2流投資家
実質年利28%=1流投資家
実質年利56%=超一流投資家
僕のポジションは1.5流投資家…。
2010年01月04日
2009年の結果速報、今年の目標、2010年以降の展望
明けちゃいましておめでとうございます。今年もひっそりとよろしくお願い致します。
2009年の結果速報。税金関係の集計が完全には終わってないので速報レベルだけど、ROICベースで+48%、ROEベースで+98%と出た。結果自体は非常に良かったけど、2009年はみんな勝ってるし、せっかくROICベースで+100%を狙える大チャンスの年だったのに、二番底不安で早くからブレーキを掛けてしまったので、素直には喜べない。
たられば定食を言わせてもらえば、2008年の9月下旬から10月初旬にかけて先物で失敗したのが全ての運の尽きで、そこから歯車が見事に空回りし続けてる。もし、アクセルを踏み出すのが1ヶ月ずれてたら(ここからたられば定食全開)、
先物で大儲け→その時一番チャンスだと思ってた中国ネット株に儲けたお金をガツンと投入→中国ネット株でも大儲け→あっという間に10合目達成
と、全てが良い方向、良い方向に回ってたのだけど…。
まあ、いつまでもたられば定食を食べてても仕方がない。2008年の大失敗のおかげ!?で、ちょっとばかし成功して鼻高々な誰もが通る、賭けすぎて破産する罠を無事めでたく生き残り、しぶとく老獪に生き残る運用体制を2009年の1年間で確立できたので(ワクチン接種完了)、将来、すべてが水の泡な大失敗はもうしないで済む。
それに、ずっと立ちはだかってた4合目の壁をようやく突破して、ついに5合目に到達。富士山も、5合目から無事頂上まで登れたことだし、投資でも5合目までくれば、あとは1歩1歩着実に踏み出し続けさえすれば、富士山と同じようにいつかは10合目にたどり着けるだろうと思う。
今年の目標。
・ベトナム現地証券会社の口座開設
・トレード部門(トータル)では絶対に損をしない
・10合目達成までは節約生活を続ける(欲しがりません勝つまでは!?)
2010年以降の展望。世界株的な二番底が今後あるかどうかは知らないけど、グリーンスパンの馬鹿親父が言った100年に1度というのはやっぱり大げさで、30年に1度の通常の!?大ショックだと思って間違いない。去年の底くらいまでのゆり戻しは(少しの確率で)あり得ても、去年の底を突き破って大暴落するような世界恐慌的な局面はないはずなので、大きく下げたら買っていく、ただそれだけで良いと思う。
1970年代よりちょっぴり悪質なだけだとしたら、ドル(紙幣)についてはインフレリスク+金利高が将来どこかで噴出する可能性がある。インフレもデフレも中央銀行総裁の性格次第だけど、FRBはこれまで一貫してインフレ政策をとってきたので、バーナンキさんもそのままインフレ政策を取ってるのだろうと思う。
日本がいつまでもデフレ気味なのは、日銀にはインフレにする気がまるでないだけで、本気でやろうと思えば日本でもいくらでもインフレにできると思う。国債の残高を気にしてるのか、団塊世代(もしくは自分たち)の老後を心配してるのかわからないけど、とにかく日銀はこれまでのところは日本にインフレをもたらす気はないらしい。
インフレもデフレも、投資家にとっては別にどっちだって良い話であって、その方向性に逆らわないように投資を組み立てれば良いのだろうと思う。
2009年12月24日
ベトナムは第2の中国じゃなくて、第2のタイだと思う(それでも投資家にとって夢の国になりうるけれど)
ベトナムは第2の中国じゃなくて、第2のタイだと思う。
それでも、タイのひとりあたりGDP4000米ドル(2008年推定、以下すべて2008年時)に対してベトナムは1000米ドルであり、タイ化するだけでも発展の余地は非常に大きい。20年間で達成するにしても、年率7%成長を20年間も続けることになる。
ちなみに、中国のひとりあたりGDPは3300米ドル。ただし、都市部は既に1万米ドルを超えた所もあり、沿岸部全体では既に5000米ドル程度だと思う。早晩、沿岸部は1万米ドルに達し、名実ともに中進国化すると推測。足を引っ張ってる農村部を含めた中国のひとりあたりGDPはあまり参考にならない。
もうひとつ密かに期待してること。第2のタイなら、昔のタイバーツ危機のように、ベトナムも通貨危機に直面して株式市場&通貨が大暴落してくれる機会があるかもしれない(もちろん無いかもしれないが)。もしそんな機会があったら、長期性の資金を投入するには絶好の機会になるはず。
唯一の懸念は、ベトナム政府は中国政府ほど賢くはなさそうだという点。ヘマをしてタイ化するチャンスを失う懸念はまだまだある。